ボヘミアンラプソディーの歌詞の謎に迫る!
今日は自転車から少し離れて音楽の話題です。
毎回、我らが楽団ブラスバンドフェローズはテーマを設けて春と秋に演奏会を開催しています。今回のテーマは「ロック」です!我が楽団の演奏会のフライヤーはこちら!今回もかっこいいデザインです。
今日は演奏曲のうちの一曲をご紹介します。
昨年から映画でも再び話題となったクイーンの名曲「ボヘミアンラプソディ」です。
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この曲は、一度聞いただけでも、クイーンの曲のなかでも明らかに異質な一曲といえるでしょう。
ちなみに、クイーンの曲は
・RADIO GAGA
・WE WILL ROCK YOU
・Don't stop me now
などなど…タイトルが歌詞に入っているものがほとんどです。一方で、ボヘミアンラプソディに関しては、歌詞のなかには出てきません。
「歌詞はリスナーのもの」といって、この曲に関しても本当の歌詞の意味は語られていませんが(映画でもこのセリフありましたね)、恐らくフレディマーキュリーが題材としたであろうストーリーがあるとのことです。
それが、アルベールカミュの『異邦人』です。
文学に詳しいひとにとっては何を今さら…という名作のようですが。
ざっくり解説しますと、、
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アルジェリア出身の男「ムルソー」が、アラブ人を成り行きで射殺。裁判にかけられ死刑を宣告されます。周りで起こっていることにまったくの無関心で、殺人の動機も
「太陽が眩しかったから」
と答えてしまう彼の望みは、処刑のときに人々に罵倒されることであり…
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という話のようです。
曲の有名な冒頭部分
「Open your eyes, look up to the skies and see.(目を開いて、空を見上げてみな)」
は、殺人の動機である「太陽が眩しかったから」を想起させます。
「Mama, just killed a man(ママ、男を殺してしまった)」
こちらも、異邦人の冒頭「今日、ママンが死んだ。」さらには小説のストーリーを思わせるフレーズ。
さらには、冒頭そして最後にも出てくる
「Nothing really matters to me.(自分には別に問題なんかじゃないけどね。)」
周囲に無関心で、死刑になったという事実をそのまま受け止めるだけ(なのだと思う)のムルソーを表しているでしょう。最後の銅鑼の音で、いよいよ処刑されたのでしょうか。
そして音楽作りも、もはやマトモではないと思わざるを得ません。クイーンは怪物バンドであります。
この曲の録音には180本ものテープを手作業で合成して作ったとのこと(しかも、フレディのアタマのなかでは先に出来ていた!)で、きっといまのようなデジタルで無尽蔵にデータを使える時代とは全く事情が異なるでしょう。
それはまるで、わずか64kBのなかにカタカナの個数さえ制限しながら作った「ドラクエ1」のような微妙な作業だったのではないでしょうか?!
最近、ボヘミアンラプソディの冒頭部分がどのように作られたか解読したひとがいるようで、YOUTUBEで解説しています(完全コピーが目標らしいです)。何度も何度も見てしまう動画です!ぜひご覧ください。
『ボヘミアン・ラプソディ』 驚愕コーラスの秘密がいま明かされる 1
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ブラスバンドフェローズも、ボヘミアンラプソディのように演出・演奏を練りに練った曲目を、昭和、平成の時代を越えて令和の新時代に演奏します。
熱狂のステージは、スカイツリーのふもと曳舟文化センター13時開場/13時半開演にて、お待ちしております!