3Dプリンター Flashforge Adventurer 3とTPU樹脂で自転車パーツを作る!
- ミニベロBromptonの折りたたみクランプ
- イージークランプで一挙解決!ただ、ちょっとお高い。。。
- ブロンプトンのクランプを家庭用3DプリンターAdventurer3で!
- やわらかいフィラメント「TPU(熱可塑性ポリウレタン)」
- 「サインスマート フレキシブルTPU 3Dフィラメント」
- Adventurer3でのおすすめのプリント条件
- 配布モデルでは失敗、、サポート部分が多すぎる
- サポートが要らない構造へモデル変更
- 空回りがなくなった!自作パーツでより愛着の湧く自転車に!
ミニベロBromptonの折りたたみクランプ
このブログのメインコンテンツでもある折りたたみミニベロ「ブロンプトン」は誰でも数十秒で折りたたむことができます。
颯爽と折りたたむとき、たまにクランプ部分が共回り(空回り)してズレてしまうことがあります。
レバーと一緒にコの字の金具(クランプ)が回ってしまうのです。
イージークランプで一挙解決!ただ、ちょっとお高い。。。
この空回りを解決する交換パーツが各社から出ています。
①加茂屋 ブロンプトンフィンガークランプ
まさに、共回りを抑える部品で、交換パーツではバネで押さえて回転を止めている部分を、やわらかい樹脂部品で代用しているものです。
↓この動画の一番最初に紹介されているものと、ほぼ同じものです。
6 Brompton Accessories (from $4 to over $100)
思い立ったが吉日、早速出力してみましょう!
やわらかいフィラメント「TPU(熱可塑性ポリウレタン)」
3Dプリンターは、「フィラメント」というプラスチックの太い釣り糸みたいなものを徐々に溶かしながら、積み上げていくことで自由に作品をつくることができます。
フィラメントにはいろんな種類があります。一般的なものは
・ABS
FLASHFORGE フィラメント ABS 500g ブラック ABS-F02
・PLA
FLASHFORGE フィラメント PLA 500g ホワイト PLA-F13 [並行輸入品]
です。しかし、今回のパーツは「TPU樹脂(熱可塑性ポリウレタン)」を使用します。
「サインスマート フレキシブルTPU 3Dフィラメント」
3Dプリンターのフィラメントの太さは、ほとんどのものが1.75mmでできています。つまり、自己責任でサードパーティーメーカーのものを使うことができます。
今回、実験した樹脂は「サインスマート フレキシブルTPU 3Dフィラメント」です。
※Adventurer3は、TPUでのプリントは非推奨です。あくまで自己責任で記載内容も参考程度にとらえてください。
Adventurer3でのおすすめのプリント条件
TPUはやわらかい樹脂であるため、うまく設定しないとフィラメントが絡まったり詰まったり、部品がスカスカになったりします。
これまでの実験で見つけたおすすめのプリント条件は、
・「取消」の「長さの取り消し」を0mmにすること
・「印刷速度」を20mm/s以下に下げること
・ 温度は少し高めの215℃
これによって、樹脂がスリップせずにうまく送り出せることがわかりました。プリントする方は参考にしてみてください。
配布モデルでは失敗、、サポート部分が多すぎる
まずは、配布モデルをそのまま出力してみましょう。穴と浮き上がった部分があるため、サポートをつけて出力します。
仕上がりがこちら!
ボソボソで穴が開いてしまっています。そして、TPUの粘りでサポートが取れにくく、すごく汚い仕上がりになりました。
サポートが要らない構造へモデル変更
そこで、モデルを少しいじりました。
まず、吊り橋状に浮いていた部分は、完全に地面につく形にして、サポートをなくします。そして、肉厚も少し大きくして強度を出しています(画像ではわかりませんが、、)
完成形はこちらです!
実用に支障はないバリは残ってしまいますが、ずいぶんと艶が出てきれいになりました。バネ性もバッチリです!
空回りがなくなった!自作パーツでより愛着の湧く自転車に!
こんな感じで、ネジを抜いて部品を差し込むだけで完成です。簡単ですね!
TPUパーツのバネ性で、クランプが支えられるので共回りが起こらなくなりました。寸法もピッタリ!
気になるのは、回すときの抵抗は増えちゃったかも??でも、自作なので使いづらければ調整してまた作り直してもオーケー!
自分の手でカスタムしたから愛着も湧くはず?!これからの秋〜冬の自転車の季節は、これで乗り回しましょう!
<以前作ったもの>